三菱インバータFR-E800シリーズをCC-Linkで制御する方法:設定からラダープログラムまで徹底解説

●三菱インバータFR-E800シリーズをCC-Linkで制御する方法:設定からラダープログラムまで徹底解説

インターロックを取り、必要に応じてアドレスの変更さえすれば、インバータを任意の周波数で制御することが可能です。

ここでは、CPUをQ03UDVCPU、インバータをFR-E800のシリーズで作成しています。

CC-Link通信機能のFR-A8NC Eキットの内蔵オプションの構成です。


QJ61BT11NのシーケンサCPUに対する入出力信号

QJ61BT11N → CPUユニット
X0 ユニット異常
X1 自局データリンク状態
X2 使用禁止
X3 他局データリンク状態
X4 使用禁止
X5 使用禁止
X6 使用禁止
X7 使用禁止
X8 使用禁止
X9 使用禁止
XA 使用禁止
XB 使用禁止
XC 使用禁止
XD 使用禁止
XE 使用禁止
XF ユニットレディ
X10 使用禁止
X11 使用禁止
X12 使用禁止
X13 使用禁止
X14 使用禁止
X15 使用禁止
X16 使用禁止
X17 使用禁止
X18 使用禁止
X19 使用禁止
X1A 使用禁止
X1B 使用禁止
X1C 使用禁止
X1D 使用禁止
X1E 使用禁止
X1F 使用禁止

CPUユニット → QJ61BT11N
Y0 使用禁止
Y1 使用禁止
Y2 使用禁止
Y3 使用禁止
Y4 使用禁止
Y5 使用禁止
Y6 使用禁止
Y7 使用禁止
Y8 使用禁止
Y9 使用禁止
YA 使用禁止
YB 使用禁止
YC 使用禁止
YD 使用禁止
YE 使用禁止
YF 使用禁止
Y10 使用禁止
Y11 使用禁止
Y12 使用禁止
Y13 使用禁止
Y14 使用禁止
Y15 使用禁止
Y16 使用禁止
Y17 使用禁止
Y18 使用禁止
Y19 使用禁止
Y1A 使用禁止
Y1B 使用禁止
Y1C 使用禁止
Y1D 使用禁止
Y1E 使用禁止
Y1F 使用禁止

まず、最小限の設定を行っていきます。
三菱電機のGX Works2を使用します。
PCパラメータのI/O割付設定を下記の通り設定します。
CPUの型名は使用する型に合わせてください。ここでは、Q03UDVとしています。
CC-LinkのマスタユニットQJ61BT11Nをスロット0に先頭XYが0000で割付しています。
電源ユニットをQ61P、ベースユニットQ35B、スロット数5なども割付しています。

CC-Link パラメータ IO割付

PCパラメータのプログラム設定を下記の通り設定します。
今回のプログラムはMAINのみとなります。
CC-Link パラメータ プログラム設定

ネットワークパラメータのCC-Linkの設定をします。
・主な設定項目
    リモート入力RX X1000
    リモート出力RY Y1000
    リモートレジスタRWr W100
    リモートレジスタRWw W0
    特殊リレーSB SB0
    特殊レジスタSW SW0

・入出力信号一覧
インバータ → CPUユニット
X1000 正転中
X1001 逆転中
X1002 運転中(端子RUN機能)
X1003 周波数到達(SU信号)
X1004 過負荷警報(OL信号)
X1005 機能なし(端子NET Y1機能)
X1006 周波数検出(端子FU機能)
X1007 異常(端子ABC機能)
X1008 機能なし(端子NET Y2機能)
X1009 Pr313割付機能(DO0)
X100A Pr314割付機能(DO1)
X100B Pr315割付機能(DO2)
X100C モニタ中
X100D 周波数設定完了(RAM)
X100E 周波数設定完了(RAM、EEPROM)
X100F 命令コード実行完了
X1010 予約
X1011 予約
X1012 予約
X1013 予約
X1014 予約
X1015 予約
X1016 予約
X1017 予約
X1018 イニシャルデータ処理要求フラグ
X1019 イニシャルデータ処理完了フラグ
X101A エラー状態フラグ
X101B リモート局Ready
X101C 予約
X101D 予約
X101E 予約
X101F 予約

CPUユニット → インバータ
Y1000 正転指令
Y1001 逆転指令
Y1002 高速運転指令(端子RH機能)
Y1003 中速運転指令(端子RM機能)
Y1004 低速運転指令(端子RL機能)
Y1005 JOG運転選択2(JOG2信号)
Y1006 第2機能選択(RT信号)
Y1007 電流入力選択(AU信号)
Y1008 機能なし(端子NET X1機能)
Y1009 出力停止(端子MRS機能)
Y100A 機能なし(端子NET X2機能)
Y100B リセット(端子RES機能)
Y100C モニタ指令
Y100D 周波数設定指令(RAM)
Y100E 周波数設定指令(RAM、EEPROM)
Y100F 命令コード実行要求
Y1010 予約
Y1011 予約
Y1012 予約
Y1013 予約
Y1014 予約
Y1015 予約
Y1016 予約
Y1017 予約
Y1018 イニシャルデータ処理完了フラグ
Y1019 イニシャルデータ処理要求フラグ
Y101A エラーリセット要求フラグ
Y101B 予約
Y101C 予約
Y101D 予約
Y101E 予約
Y101F 予約

・リモートレジスタ一覧
インバータ → CPUユニット
W100 第1モニタ値
W101 第2モニタ値
W102 返答コード
W103 読出データ
CPUユニット → インバータ
W0 モニタコード2、モニタコード1
W1 設定周波数0.01Hz単位
W2 命令コード
W3 書込データ


CC-Link ネットワークパラメータ

CC-Link構成設定を割付します。
リモートデバイス局、Ver1になります。
CC-Link ネットワークパラメータ CC-Link構成

CC-Link構成設定の拡大図
CC-Link ネットワークパラメータ CC-Link構成

CC-Link構成設定


CC-Link ネットワークパラメータ CC-Link構成

設定項目は以上です。


次はラダープログラムです。
・動作回路
正転停止、逆転停止のタイマー受け
正転、逆転共通の絶対インターロック
正転のインターロック、逆転のインターロック
正転指令、逆転指令
インバータへの出力の正転指令、逆転指令

・周波数設定
周波数書込み可能条件
インバータへの周波数書込み
K6000の部分を任意の値にすることで周波数を変更できます。
高速時はK6000、低速時はK1000などと切り替えることで多段速制御も可能となります。

CC-Link FE-E800 ラダープログラム1
CC-Link FE-E800 ラダープログラム2
CC-Link FE-E800 ラダープログラム3


以外にもさまざまな構成のラダープログラムも作成しております。

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