三菱インバータFR-E800シリーズをオムロンのDeviceNetユニットCJ1W-DRM21で制御する方法:設定からラダープログラムまで徹底解説

●三菱インバータFR-E800シリーズをオムロンのDeviceNetユニットCJ1W-DRM21で制御する方法:設定からラダープログラムまで徹底解説

インターロックを取り、必要に応じてアドレスの変更さえすれば、インバータを任意の周波数で制御することが可能です。

ここでは、CPUをCJ2M-CPU35、DeviceNetユニットをCJ1W-DRM21で作成しています。

DeviceNet通信機能のFR-A8ND Eキットの内蔵オプションの構成です。
初期値設定の出力インスタンス21/入力インスタンス71とします。

・マスタI/O割付(Out)を3200CH、マスタI/O割付(IN)を3300CHに設定した場合の信号一覧
インバータ → DeviceNetユニット
3300.00 インバータエラー信号
3300.01 予約
3300.02 正転中
3300.03 逆転中
3300.04 READY信号
3300.05 制御受付状態
3300.06 速度受付状態
3300.07 周波数到達信号(SU信号)
3300.08 予約
3300.09 予約
3300.10 予約
3300.11 予約
3300.12 予約
3300.13 予約
3300.14 予約
3300.15 予約
3301.00 インバータ運転速度rpm
3301.01 インバータ運転速度rpm
3301.02 インバータ運転速度rpm
3301.03 インバータ運転速度rpm
3301.04 インバータ運転速度rpm
3301.05 インバータ運転速度rpm
3301.06 インバータ運転速度rpm
3301.07 インバータ運転速度rpm
3301.08 インバータ運転速度rpm
3301.09 インバータ運転速度rpm
3301.10 インバータ運転速度rpm
3301.11 インバータ運転速度rpm
3301.12 インバータ運転速度rpm
3301.13 インバータ運転速度rpm
3301.14 インバータ運転速度rpm
3301.15 インバータ運転速度rpm

DeviceNetユニット → インバータ
3200.00 正転指令
3200.01 逆転指令
3200.02 エラー時のリセット要求
3200.03 予約
3200.04 予約
3200.05 制御許可
3200.06 速度設定許可
3200.07 予約
3200.08 予約
3200.09 予約
3200.10 予約
3200.11 予約
3200.12 予約
3200.13 予約
3200.14 予約
3200.15 予約
3201.00 速度設定値rpm
3201.01 速度設定値rpm
3201.02 速度設定値rpm
3201.03 速度設定値rpm
3201.04 速度設定値rpm
3201.05 速度設定値rpm
3201.06 速度設定値rpm
3201.07 速度設定値rpm
3201.08 速度設定値rpm
3201.09 速度設定値rpm
3201.10 速度設定値rpm
3201.11 速度設定値rpm
3201.12 速度設定値rpm
3201.13 速度設定値rpm
3201.14 速度設定値rpm
3201.15 速度設定値rpm


まず、最小限の設定を行っていきます。
オムロンのCX-Programmerを使用します。
新規作成でPLC機種をCJ2Mとします。
CJ1W-DRM21 PLC機種変更

PLC機種の右横の設定を選択します。
CJ1W-DRM21 PLC機種設定
CPU型式を使用する型に合わせてOKを押します。
ここでは、CPU35を選択しています。


I/Oテーブル・ユニット設定を下記の通り設定します。
DeviceNetユニットCJ1W-DRM21をCPUラックの00スロットに割付します。
ユニット番号は1としています。
[0000]CPUラックの00[0000]空きスロットをダブルクリックします。
CJ1W-DRM21 IOテーブル

通信をクリックします。
CJ1W-DRM21 ユニット選択1

CJ1W-DRM21(DeviceNetマスタユニット)を選択してOKを選択します。
CJ1W-DRM21 ユニット選択2

ユニット番号を1にして、OKを選択します。

CJ1W-DRM21 ユニット追加

CPUラックのスロット00に割付されています。

CJ1W-DRM21 IOテーブル割付

CX-Integratorを使用して、DeviceNetのネットワーク構成の設定をしていきます。
CX-Integratorを起動します。
CJ1W-DRM21 CX-Integrator1

新規プロジェクトを右クリックし、ネットワーク挿入をクリックします。

下図のウィザード-ネットワーク/コンポ設定画面が表示されます。

CJ1W-DRM21 CX-Integrator2
DeviceNetを選択し、次へをクリックします。

CJ1W-DRM21 CX-Integrator3
ネットワークの名前、ネットワークアドレスを入力します。
ここでは、デフォルトのままとします。
名前をN1、ネットワークアドレスを1とします。
完了をクリックします。
これで下図のようにDeviceNetのネットワークを構成することができました。
CJ1W-DRM21 CX-Integrator4


編集中のパソコンでDeviceNetの構成に初めてFR-E820を登録する場合のみ、FR-E820のEDSファイルを三菱電機のホームページからダウンロードする必要があります。
下記よりダウンロード可能です。


EDSファイルのダウンロード完了後、CX-Integratorで、
ツール→EDSファイル→インストールでEDSファイルあるディレクトリを開き、EDSファイルを選択し、開くをクリックします。
CJ1W-DRM21 EDS1

アイコンのインストールは特にしなくても問題ありません。
いいえを選択します。
CJ1W-DRM21 EDS2

CX-IntegratorでDeviceNetにFR-E820を登録していきます。

CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定1

N1(DeviceNet)ネット(001)を選択し、右側のラインのみがある広いスペースで右クリックします。コンポが表示されるのでクリックします。

CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定2
EDS(DeviceNet) → Vendor → Mitsubishi Electric Corporation → AC Drive Device → FR-E800-Eを選択して、完了をクリックします。
ノードアドレスの設定画面が表示されるので、0として、OKをクリックします。
CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定3

下図の通り、#00、FR-E800-Eが登録されました。

CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定4
今、登録された#00、FR-E800-Eを右クリックします。

プロパティをクリックします。

I/O情報のタブを開き、編集をクリックします。

PollのOUTサイズ、INサイズを4Bytesに設定し、閉じるをクリックします。

CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定5

次にCJ1W-DRM21を登録していきます。#00、FR-E800-Eの右横くらいで右クリックします。

コンポが表示されるのでクリックします。

EDS(DeviceNet) → Device Type → Communications Adapter → CJ1W-DRM21を選択し、完了をクリックします。

CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定6

ノードアドレスの設定画面が表示されるので、63にしてOKをクリックします。
DeviceNetマスタユニットのノードアドレスは必ず63にする必要があります。
CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定7
#00、FR-E800-Eの右横に#63、CJ1W-DRM21が登録されたので、それをダブルクリックします。↓をクリックします。
CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定8

登録デバイス一覧に#00、FR-E800-Eがあれば、完了です。OKをクリックします。
CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定9

下図のように、#00、FR-E800-Eの下に矢印マークと#63となっています。
CJ1W-DRM21 CX-Integrator 設定10

設定項目は以上です。

作成するプログラムの一覧です。
MAINとSUBになります。
CJ1W-DRM21 プログラム一覧

次はラダープログラムです。
・動作回路
正転停止、逆転停止のタイマー受け
正転、逆転共通の絶対インターロック
正転のインターロック、逆転のインターロック
正転指令、逆転指令
インバータへの出力の正転指令、逆転指令

・周波数設定
インバータへの周波数書込み
D1000の部分を任意の値にすることで周波数を変更できます。
高速時は&60、低速時は&10などと切り替えることで多段速制御も可能となります。

DeviceNetでFR-E820を制御する時の速度指令はrpmとなります。
そのため、60Hzをrpmに変換する必要があります。
rpmは(120/p)*fで求められます。
pのポール数をここでは4としています。

・MAIN
CJ1W-DRM21 ラダープログラム1
CJ1W-DRM21 ラダープログラム2
CJ1W-DRM21 ラダープログラム3
CJ1W-DRM21 ラダープログラム4
CJ1W-DRM21 ラダープログラム5
CJ1W-DRM21 ラダープログラム6
CJ1W-DRM21 ラダープログラム7

・SUB
CJ1W-DRM21 ラダープログラム8
CJ1W-DRM21 ラダープログラム9
CJ1W-DRM21 ラダープログラム10
CJ1W-DRM21 ラダープログラム11
CJ1W-DRM21 ラダープログラム12

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