三菱電機のCC-Linkを使用してIAIのPCONを制御する方法:設定からラダープログラムまで徹底解説

●三菱電機のCC-Linkを使用してIAIのPCONを制御する方法:設定からラダープログラムまで徹底解説

インターロックを取り、必要に応じてアドレスの変更、バッファメモリの変更さえすれば、IAIのロボシリンダの位置決めを制御することが可能です。

ここでは、CPUをR04CPU、CC-LinkのマスタユニットをRJ61BT11で作成しています。


まず、最小限の設定を行っていきます。
三菱電機のGX Works3を使用します。
CPUの型名は使用する型に合わせてください。ここでは、R04CPUとしています。
パラメータ→システムパラメータ→I/O割付設定→ベース/電源/増設ケーブル設定を下記の通り設定します。
CC-Link PCON パラメータ IO割付

拡大図

CC-Link PCON パラメータ IO割付 拡大図

パラメータ→システムパラメータ→I/O割付設定→I/O割付設定を下記の通り設定します。

スロット0に先頭XYが0000で割付しています。

CC-Link PCON パラメータ IO割付2

拡大図

CC-Link PCON パラメータ IO割付2 拡大図

パラメータ→ユニット情報→0000:RJ61BT11→必須設定

CC-Link PCON パラメータ ユニット情報

パラメータ→ユニット情報→0000:RJ61BT11→基本設定→ネットワーク構成設定→CC-Link構成設定

CC-Link PCON パラメータ ネットワーク構成

拡大図

CC-Link PCON パラメータ ネットワーク構成 拡大図

パラメータ→ユニット情報→0000:RJ61BT11→基本設定→リンクリフレッシュ構成設定→リンクリフレッシュ構成設定

・主な設定項目
    リモート入力RX X1000
    リモート出力RY Y1000
    リモートレジスタRWr W0
    リモートレジスタRWw W100
    特殊リレーSB SB0
    特殊レジスタSW SW0

フル直値モード(リモートデバイス局:占有局数4局)で制御します。

・PLCアドレス構成一覧

PCON → CPUユニット
X1000~X106F 占有領域
X1070~X107F システム領域
W0~W1 現在位置
W2~W3 指令電流
W4~W5 現在速度
W6 アラームコード
W7~W9 占有領域
W0A~W0B 通算移動回数
W0C~W0D 通算走行距離
W0E 状態信号1
W0F 状態信号2

CPUユニット → PCON
Y1000~Y106F 占有領域
Y1070~Y107F システム領域
W100~W101 目標位置
W102~W103 位置決め幅
W104~W105 速度
W106~W107 ゾーン境界値+
W108~W109 ゾーン境界値ー
W10A 加速度
W10B 減速度
W10C 押付け電流制限値
W10D 負荷電流閾値
W10E 制御信号1
W10F 制御信号2


CC-Link PCON パラメータ リフレッシュ設定

拡大図

CC-Link PCON パラメータ リフレッシュ設定 拡大図

プログラムのスキャンリストとなります。

MAINの中のPCON部分を作成します。
CC-Link PCON プログラム スキャンリスト

次はラダープログラムです。
CC-Link PCON ラダープログラム1

CC-Link PCON ラダープログラム2
CC-Link PCON ラダープログラム3
CC-Link PCON ラダープログラム4
CC-Link PCON ラダープログラム5

CC-Link PCON ラダープログラム6
CC-Link PCON ラダープログラム7
CC-Link PCON ラダープログラム8
CC-Link PCON ラダープログラム9
CC-Link PCON ラダープログラム10

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